に位置することもあって、古くから農業を中心に発展してきた。明治以降、日本の近代化が進むにつれ、JR信越線・羽越線・磐越西線が開通し、鉄道主要施設も多数置かれるなど「鉄道の町」と言われるようになった。また、明治から大正・昭和初期にかけて、市内南東部の金津丘陵地を中心に、石油の産出が盛んになり「石油の町」とも言われ、大いに発展を遂げたところである。
近年「花と緑と石油の里」というテーマのもと、市全体が一丸となって「自然の共存」のまちづくりに取り組み、金津丘陵地を開発して新津市美術館・県立緑化植物園・県立埋蔵物文化センターを建設、今年8月に開催予定の全国都市緑化フェアの会場となるなど、「鉄道の町」「石油の町」から「花と緑と石油の里」へと変貌を遂げている。
また、工業団地の建設や磐越自動車道の開通で、物流の要衝としても今後おおいに期待されている。
消防体制は、1本部・1署・1分遣所・職員数66人で組織され、近年益々複雑多様化する災害に備えている。
ここに紹介する事故事例は、水原町と新津市の間を流れる阿賀野川を挟み、隣接する水原町と共催し、夏の風物詩としてお盆に帰省した人達に楽しんでもらおうと、阿賀野川河川上で一夜にして数発の三尺玉をはじめ、大スターマインを含む約3万発の花火を盛大に打ち上げる「あがの川大花火大会」での事故で、多数の観客が火傷及び裂創等の負傷をしたものである。
1 事故概要
花火の打ち上げも終りに近づき、本大会のメイン花火の一つである水中スターマインが打ち上げられた。花火は打ち上げ場所から約150m離れた阿賀野川の中共付近で落下する予定だったが、一部の花火が落下距離を超え、約220m離れた対岸の特設観覧席に落下、付近に居合わせた観客50人が火傷及び裂創等の負傷をしたもの。
(1) 事故発生日時
平成8年8月14日 20時43分頃
(2) 事故発生場所
イ 打ち上げ場所
新潟県北蒲原郡水原町小浮地先 阿賀
野川右岸河川敷
口 観覧席
新潟県新津市金屋地先 阿賀野川左岸
河川敷
(3) 気象状況(当日21時00分現在)
天候 曇り、風向 南東
風速 9.5m(平均)
16.6m(最大)
気温 31.5℃、湿度60.0%
気圧 995.6hpa
(4) 受傷者及び傷病程度(8月22日現在)
48人(火傷及び裂創等で通院加療)
2 人(火傷及び裂創等で入院加療)
(5) 警備状況(事故発生前)
イ 消防本部(署)
現地本部 3人
現地待機救急隊 1隊 3人
警備船 2隻 4人
周辺警備消防隊 1隊 5人
周辺警備 5人
口 消防団
現地本部 3人
周辺警備 54人
(6) 活動人員(事故発生後)
現地本部 3人
救急隊 五隊 13人
臨時救護所 12人
※ 消防団員は含まない。
2 事故発生時の状況及び対応
会場は市民はもとより、県内外からも多くの観客を集め、特設の観覧席は満員の約8千人、会場周辺での観覧者の総数は約50万人に達し、会場周辺は混雑極まりない状態となっていた。
当日、台風12号の接近で本大会の開催が危ぶまれたものの、さほど風の影響もなく、保安距離等にも支障ないと判断され、定刻(19時15分)に打ち上げ開始となったが、午後8時を過ぎた頃から風が強まり始めたため、終了時刻(21時00分)繰り上げによる時間を短縮した打ち上げとなり、20時43分頃、水中スターマインは打ち上げられた。
花火爆発直後に現地本部に詰めていた職員が、観客が花火を避けるような動作をしたの