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この粉砕機は、発砲スチロールを搬入台の溝に乗せ、竹の棒で押して行き、3個の刃付きローラーの回転で粉砕するものである。

今回の事故は、何らかの原因で発砲ステロールが搬入台の溝に詰まったため、要救助者が搬入台の上に乗って足で押し込もうとして足を滑らせ、ローラーに巻き込まれたものである。

3 救出活動概況

先着した救急隊の現場到着時の状況は、要救助者が粉砕機の3個の刃付きローラーに下腹部まで挟まれ、意識・呼吸ともなく、上半身に強度の浮腫が見られる状態であった。

救急隊長は直ちに医師の要請を行い、救助活動の妨げとなる発砲ステロール等の除去及び粉砕機の解体方法を関係者より聴取するが、粉砕機の型が古いために不明確であった。

後着の消防隊と関係者で解体を試みるが、解体できなかった。

粉砕機からローラーを離脱するためにガス溶断器の使用を検討したが、粉砕機の周囲に発砲ステロールが散乱していて着火する恐れがあり使用できなかった。そのため作業場天井の鉄骨作りの梁に、ワイヤー、チェーン等で支点を作り、チェーンブロックでローラーを吊り上げようとしたが、チェーンをつないでいたカラビナがローラー自体の重さに耐えきれず破損したため、クレーンの現場派遣を要請した。

クレーンが現場に到着するまでに、何度も粉砕機の解体を試みるが解体できなかった。

クレーンが到着したのでローラーの一方をチェーンブロックで、もう一方をクレーンで持ち上げたところ、ローラーが少し浮き上がったので、鋼管をローラーの刃にかけ、逆回転させ要救助者を救出した。

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おわりに

今回の救助事例で、救出までに3時間以上も要したのは、粉砕機が古く解体方法がわからなかったこと。粉砕機周辺に発砲ステロールが散乱していて、ガス溶断器が使用できなかったこと。また、ローラー自体が重くチェーンブロックだけでは持ち上げる事ができなかったことが上げられる。

最後に、災害現場では救助隊だけの資器材にとらわれず、状況に応じ付近の施設・資器材を有効に活用することも重要であることを再認識し、尊い生命を落とされた方のご冥福を祈る。 (久保 和徳)

 

救 急

花火大会での負傷者同時多発事故

新津市消防本部(新潟)

 

はじめに

当消防本部のある新津市は、新潟県の中央部のやや北側に位置し、面積約78k?u、人口約6万7千人で、信濃川・阿賀野川の二大河川に囲まれ、肥沃に広がる越後平野の中心部

 

 

 

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