救 助
発砲スチロール粉砕機に挟まれた事故
甘木・朝倉消防本部(福岡)
はじめに
当消防本部は、福岡県のほぼ中央に位置し、東西に32km、南北に18mで、管内面積約365k?u、人口約9万4千人の1市4町2村で構成され、消防体制は1本部・1署・2分署・2出張所で、職員115人の組織となっている。
管内は、北部に山岳地帯が広がり、杉・檜等の美林地帯を形成し、丘陵には梨・柿・ぶどう等の果樹園が造成され、南の平野部には筑後川が横断し、従来は二毛作による米麦が主な産物であったが、最近は大都市圏に向けての生鮮野菜の供給地として発展し、西部方面は道路等の整備により住宅地として、人口が急増している。
また、管内には原鶴温泉・小石原焼・秋月城跡などの観光地も多く、四季を通じて観光客が絶えない。
高速大分自動車道が整備され、管内にはインターチェンジが3か所あり、これらの周辺には工業団地が形成され、都市化も著しく進んでいる。
ここで紹介する事例は、分署管轄内において、発砲スチロールを粉砕し、壁の材料を製造している工場で、従業員が粉砕機に下半身を挟まれ、救出までに時間を要した事故事例である。
1 事故発生日時等
(1) 発生日時
平成8年12月24日(火)
10時20分頃
(2) 発生場所
朝倉郡夜須町大字朝日
(3) 気象
天候 暗
気温 5.6℃
湿度 60.3%
風向 南々東 0.9m
(4) 覚知時刻
10時25分(救急隊・救助隊)
10時31分(救急隊より医師要請)
11時38分(現場よりクレーン車要請)
(5) 現場到着
10時31分(西部救急隊)
10時25分(西部消防隊)
10時50分(本署救助隊)
11時07分(医師・看護婦)
11時43分(クレーン車)
(6) 救出完了
14時00分
(7) 死者
女性 53歳(11時42分死亡・医師確認)
(8) 出動車両及び人員
西部分署救急車 1台 3人
西部分署タンク車 1台 2人
本署救助工作車 1台 4人
本署救急車 1台2人
(医師・看護婦各1人搬送)
協力者
クレーン付トラック1台 2人
2 通報・事故発生状況
平成8年12月24日(火)10時20分頃、「屑発砲スチロールを粉砕機に挿入中、下半身を粉砕機のローラーに巻き込まれた」との従業員からの通報により、所轄の消防隊、救急隊及び本署救助隊が同時に出動する。