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長野オリンピック消防特別警戒

―愛と参加の長野オリンピック―

長野市消防局 オリンピック消防対策室

 

はじめに

長野市は長野県の北部に位置し、東西26.9km、南北25.7km、面積404.35k?uで、四方に上信越高原国立公園をはじめとする美しい山並を望み、長野盆地には詩情豊かな千曲川と、日本アルプスの清流を集めた犀川が流れている。

また、昔から「牛に引かれて善光寺参り」の善光寺を中心に、商業の町として発展してきた。

当消防局は、平成7年4月1日から周辺10か町村の消防事務を受託し、この1月、2署・4分署の整備計画が完了し、1局・5署・11分署、総勢418人の体制となった。

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1 オリンピックの概要

平成3年6月、今世紀最後となる「第18回オリンピック冬季競技大会」の開催都市に決定した。

(1) 開催期間

平成10年2月7日(土)〜22日(日)

(2) 開催都市 長野市

(3) 競技会場 長野市・山ノ内町・軽井沢町・白馬村・野沢温泉村

(4) 運営主体 財団法人 長野オリンピック冬季競技大会組織委員会

(5) 参  加 72か国・地域

(6) 参加選手 2,339人

(7) 実施競技種目 七競技(スキー・スケート・アイスホッケー・バイアスロン・ボブスレー・リュージュ・カーリング)68種目

長野オリンピックは、冬季としては最南端の開催地であり、昭和47年に開催された第11回札幌オリンピックに継ぎ、日本で開催される3度目の冬季オリンピックである。

2 対策本部の設置

平成9年10月、消防対策を組織的かつ円滑に実践するため、オリンピック・パラリンピック消防対策本部を、当消防局と消防団に設置し、警戒業務における連携体制を敷いた。

3 選手村等の消防警備、救急体制

選手・役員3,000人を収容する選手村の開村期間中(1月24日〜2月25日)には、オリンピック村消防救急センターを開設し、水槽付ポンプ車・救急車・梯子車等の車両4台と職員26人を派遣。映像発信の拠点となる国際放送センターに水槽付ポンプ車等の車両2台と職員10人を派遣し、それぞれ24時間2交替制で業務に従事している。(延べ派遣数 1,188人)

市内の6競技会場には、警戒職員及び救急隊を毎日9人〜12人派遣し、火災等の災害

 

 

 

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