第39次日本南極地域観測隊員として、岩船地域広域事務組合消防本部(新潟)の救助係長『小田幸男消防司令補』が派遣された。消防職員が越冬隊員に選ばれたのは、全国でも初めてのことである。
小田司令補は、国体の「山岳競技成年の部」に入賞するなど、登山を介した関係から派遣に至ったものである。
同隊員は、文部省文部技官に身分替えとなり、南極観測基地(昭和基地)での「第39次日本南極基地観測隊(隊長以下40人)」の越冬隊員として任務に就く。
昭和基地での任務は、観測業務を行う上での各種機器の設営・管理・解体、火災予防などの「環境保全部門」で、消防あるいは救助の知識・技術を発揮するという重要な任務を担当する。
11月10日、消防庁長官室において佐野消防庁長官から、引き続き東京消防庁の総監室において、全国消防長会の大井会長から、それぞれ激励を受け、11月14日東京港を出港した。
なお、帰国は平成11年2月28日の予定。
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[火災原因調査‐1]
1 一人で消火できると思いましたか。
2 だれかに消火の手助けを求めましたか。
3 手助けをしてくれたのは誰ですか。
4 その人と連絡が取れますか。
(文責 大野 春雄)