4 活動状況
特別救助隊は、事故車両自走防止のため、甲板員に各車輪に車輪止め作業を命じ、現場状況を観察した結果、車両外からの救出は救助スペースが確保できず極めて困難な状況であったので、続いて助手席側から観察すると、ドアとボデーの間に要救助者の左腕が挟まっているが、大型油圧スプレッダーを使用できる救助スペースの有ることが確認できた。
直ちに支援ポンプ車隊員と協力し、隊員2人にて要救助者の転倒防止の確保と、救急隊員の酸素吸入処置と並行しながら、隊員2人が助手席から大型スプレッダーを使用して左腕が挟まっている部分の隙間を拡張して、左腕を外側の隊員が抜き、上部へ要救助者を引き上げ救急隊に引き渡し救助活動を完了した。