当財団は、平成7年度に在宅福祉サービス団体支援パソコンソフト「さわやかさん1N」を開発、3団体で試用して頂きました。
この試用結果を踏まえて、平成8年度には、まず、もっぱらやさしく簡便に使えることを目指した「さわやかさん1S」を開発し、6団体で試用して頂きました。
さらに、同年度内に、引き続いて、請求書方式への対応などの機能追加や会計システムの改善などの使い勝手の向上を目指して「さわやかさん?」の開発を行いました。
この「さわやかさん?」の開発にあたっては、それまでの2ソフトを試用頂いた各団体からの貴重なご意見、ご要望が何よりの支えとなっており、感謝にたえません。
従って、「さわやかさん?」は、当財団における在宅福祉サービス団体支援ソフトの現時点での決定版とも言えるものであり、今回多数の団体への配布に踏み切らせて頂くことと致しました。
しかしながら、一度に多数の団体にソフトを配布した経験は全く当財団にはなく、そのソフト導入時における対応や導入後のアフターフォローのあり方など未経験の事態が多いのが実情です。
このため、本年度は多数の団体への配布の試行年とさせて頂き、約30団体への配布に止めさせて頂きました。
従いまして、本年度配布予定の30団体の方々には、この趣旨を理解され、不手際の段はご容赦頂くとともに、次年度以降の多数の団体への配布のために積極的なご提言をお願いします。
なお、現在、移送、給食、宅老、などのサービスが急展開してきています。本年度以降は、これらの中からシステム化にふさわしいサービスを取り上げ、逐次システム化を図り、「さわやかさん?」にサブシステムとして追加していくことにより、「さわやかさん?」の充実を図っていくことにしています。
(富田 正夫)
「グループホーム推進グループ」
人が住み慣れた地域で、血縁のみにこだわらず、気の合った他人と自立しながら支えあって、一緒に生活する新しい住まいかた・グループホーム推進に向けて本格的な取り組みを開始しています。
グループホームには、国が平成9年度から制度化しました痴呆対応型老人共同生活援助事業や、すでに開設されたグループホームに多く見られる痴呆対応の『介護型』と元気な内から一緒に家族のように暮らそうという『結び縁型』とに大別されます。
財団が今後推進しようとしているのはこの『結び縁型』グループホームです。
『結び縁型』グループホーム推進のための具体的活動としては、
(一) 既に運営しているグループホームへの訪問、研究会への参加などを通じて現状を把握し、今後の課題を明らかにします。さらに、グループホームに対する行政の援助のありかたを提言していきます。
(ニ) 『結び縁型』グループホームの多くの型式を提示し、それぞれの特徴、新設の手順、運営の留意点などの情報を提供します。
(三) 『結び縁型』グループホームで将来、介護が必要な事態が生じた場合、どのように対応したらいいのかを地域の医療、行政、市民互助型団体、民間企業等のサービス、公的介護保険との関連において明らかにしていきます。
などを計画しています。皆様からもご提言をどしどしお寄せください。
(神谷 和夫)