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ふれあい社会づくりグループ

 

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ふれあいネットワーク事業のモデル地区である港区、世田谷区、町田市において、在宅高齢者を支える施設・機能・団体間のネットワーク状況がどうなっているのかについてのアンケート調査を9月初旬から開始しました。すでに、3地区における公的サービスを中心とした関係機関50数ケ所の聞き取りは行っていたわけですが、これは、あくまでも基礎デー夕収集を中心としたもので、ネットワークに関する情報収集までにはいたっていません。

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また、在宅を支えるための生活情報を洗い出す作業も同時に進行しており、この結果、3地区における施設・機能等はおよそ380ケ所です。連絡先等をふくめて、住所管理程度のパソコン入力も一応すみました。ただし、まだ、医師会、歯科医師会、薬剤師会などの分野は、手つかずといっていい状態です。このような状況のもとで、ネットワークに関して、217ケ所についてアンケートを行うことになったわけです。

8月29日の定例会議で「通常、アンケート回収率は、よくても20数%ですが・・・」と話し始めたところ、理事長から、キツ〜イひとこと。「何のための調査ですか。これはマッピングのためですから、100%回収をめざしてください」。ウグッ!

さあ、それからが大変。電話でのお願いや、直接お会いして依頼するなどで、てんやわんや。ヒアリングチームのボランティアの大塚、稲川、本間さんたちは、あらたに、友人・知人10人にお声をかけ、現場に聞き取りに伺おうと手配してくださったり、また、生活情報を洗い出したり、マッピングするチームからも、中山さんや青木さんが、電話でのお願いにまわってくださいました。

会議室は、急きょ、仮設電話3台が設置されました。毎日、地下の郵便ポストをのぞき、回答状況に一喜一憂して、10月末現在で回答率が84・5%となりました。

アンケートをお願いした先は、現場をかかえて忙殺されているところばかり。皆々様にはご迷惑をおかけしました。本当にごめんなさい。ご協力ありがとうございました。そして、どうぞ、懲りませず、今後とも、よろしくお願いたします。

ところで、このふれあいネットワーク事業は、暗中模索の中ではじまっていることもあって、アンケート調査票にしても、進め方にしても、"失敗"だらけです。そこで、「失敗事例をつみあげていけば、成功例につながるのヨ」なんて最近では居なおっています。当事者サイドから、市民サイドから団体間・組織間の連絡調整をすることや、たりないサービス部門をつくりだすことを働きかけることは、大変必要なことだと思います。思いはしますが、しかし、なかな〜か、しんどいものがありますネ!

(奈良 環)

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