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いけない。ボランティアにより多感な年代に人生を豊かにする財産を得られます。大人はボランティアの原則諭といった理屈の枠にはめず、学校外活動も認め、若者を信じることです」

根本さん「日本青年会議所はだてに日本に広がっていません。声をかけてください」

さらにパネリストより、

高橋さん「NP0(市民非営利)セクターが育っていません。企業は育てる義務があります。お父さんがまずボランティアして子供に教えてほしいですね」

堀米さん「大人がやって、子供に伝える社会に、自然に楽しく」

最後に、

堀田「水道、道路など基本的な基盤整備の次は、ふれあい社会の構築です。市民団体は公益活動を行っていますが、エネルギーはタダで出している。行政は税金徴収者として、市民の行う公益活動の基盤整備のため、場所、資金、マンパワー等の基盤の部分だけでも支援すべきではないでしょうか。また、NP0団体の評価は市民がするもので、その評価を客観的にするシステムをつくって、行政はそれを信じてほしい」と述べました。

終了後、会場でいただいた多数のアンケート及び電話ヒアリングでは、/年に2〜3回、地方を含め開催するよう希望する。/心の豊かさを求めるために具体的活動事例は、自分の地域の参考になった。/平岡市長の先駆的お考えは、わが市にも欲しい。/山形の堀米さんの学生に対する愛情、愛知の市民団体と企業組合の関わり方、仙台の元気なシニアの行動力、立ち上がりからのお話は勉強になり、且つやらねばの気持ちにさせられた。/パネルディスカッションでは、各パネリストが自分の言葉で仲間に訴え、聴衆に話しかけていた。コーディネーターが、市民団本の聞きたいことをテーマ毎にしっかりと引き出してくれた。/時間が長い、しかし最後まで引き込まれた。/さわやか福祉財団の活動が理解できた、と感想が寄せられました。

財団の地域推進委員が多数シンポジウムに申し込みいただいたので、情報発信として拡大研修会にオブザーバー参加を呼びかけたところ多数参加されました。且つ、終了後財団事務所で茶話会を開きました。長い一日になりましたが、多くの情報を得られたと喜んでいただきました。また、ティータイム休憩前には、壇上より「社会参加システム推進グループスタッフ」と新たな「ふれあい社会づくりグループリーダー」を皆様に紹介させていただきました。また財団職員は、34名中17名のボランティアで支えられていることもご紹介いたしました。

参加者は、北海道から長崎にわたり、市民、市民団体、企業、組合、国、25都道府県、市、区の公務員、社協、各種団体と広範囲の方々から、400名〔満席〕ご参加いただきました。

シンポジウムの翌日から、発表者への紹介依頼と、自治体で幹部職員及び職員の研修用に関係資料の要望や、愛知、仙台等の青年会議所への紹介、組合で研修するので報告書を25部欲しい等の照会がありました。更に、翌週には、なんと早くも「シニアのための市民ネットワーク仙台」を学習のため訪問している自治体、団体がおられました。総合プロデューサーとして、驚きと同時に大いなる喜びでありました。

〔和久井 良一〕

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行政・企業・団体・学校・市民団体それぞれの立場からのパネリストの迫力ある発言に、参加者は熱心に聞き入っていました。

 

シンポジウム(敬称略)

● 事例発表
日産労連愛知地方協議会議長松岡 孝
さわやか愛知代表川上 里美
シニアのための市民ネットワーク仙台副会長・事務局長 庄子 平弥
シニア食の工房ぽけっとはうす柳沼 芳美
● パネリスト(右上写真右から)
広島市長平岡 敬
高校生ボンティア活動基金主宰堀米 幹夫
日本青年会議所コミュニティー開発室担当常任理事 根本 昌卓
日本フィランソロピー協会理事・事務局長高橋 陽子
コミュニティーサポートセンター神戸代表中村 順子
コーディネーターさわやか福祉財団理事長堀田 力

社会参加モデル事業拡大研究会出席者(敬称略)

〔企業・組合〕
エイボン・プロダクツPRグループ(東京)柳原 智子
関彰商事 業務課(茨城)広瀬 智
東友会 事務局(東京)前沢 八洲雄
日本青年会議所ボランティアのまちづくり特別委員会(東京) 白石 高司
日本毛織 一宮労働組合(愛知)小松 義信
日産労連 愛知地方協議会(愛知)松岡 孝
横河電機 福祉センター(東京)斉藤 秀夫
〔市民団体〕
さわやか愛知(愛知)川上 里美
シニアのためのネットワーク仙台(宮城)庄子 平弥
シニア食の工房ぽけっとはうす(宮城) 柳沼 芳美
ふれあい天童(山形)加藤 由紀子
〔自治体〕
裾野市
生き生きふるさと課(静岡)鈴木 啓久
広島市 まちづくりボランティア推進室(広島)塩田 芳丈
武蔵野市 高齢福祉課(東京)太平 高司
武蔵野市民社会福祉協議会事務局(東京)金子 俊治

 

Column

●日本テトラパック(株)より無償で休憩時の飲み物をご提供いただきました。

●伊藤忠管理サービス(株)の総務経理チーム長の古賀宣弘さんにはボランティアで演題のめくりやパネリストのお名前の前垂れを書いていただきました。この他事前準備を含め多くのボランティアの方々にご協力いただきました。ありがとうございました!

 

 

 

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