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なぜ、いま、ふれあいネットワークなのか?

 

奈良 思い起こせば、ちょうど去年のお正月前。理事長から、"すべての仕事をなげうって、これ一本にかけなさい"と。やっとのことで事業の基礎になる大綱を固めたら、今度は"週間プログラムを三ケ月分出しなさい"(笑)。ゼロからの事業立ち上げで、心理的にはずいぶんしんどかったですね。

堀田 大丈夫。それを見越して耐えられる人選をしたんだから(笑)。

奈良 組織づくり事業の時もゼロからでしたけど、あの時は第一にリーダー養成という明確な指標があったんです。でも今回はすべて手探り。市民の側から地域ネットワークをつくる大切さがまだ理解されていないなかで、平成十一年度からは各地にふれあいネットワーカーを養成していく、という。まるで馬に後ろからお尻を蹴られてるみたいで(笑)。

堀田 なんて下品な。やさしい愛のムチでしょう(笑)。

一同 (大笑い)。

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堀田 ふれあいネットワーク事業は、財団がめざす支え合いのシステムづくりの、いわば根幹事業。在宅サービスのボランティア団体づくりをするのも、いずれはそれらを核に地域のふれあい、助け合いのネットワークを広げようとやってきたわけだからね。公的介護保険もできたけれど、高福祉中負担をめざすには、市民も参加した支援の連携がどうしても必要で、そのために全国に"ふれあいネットワーカー"を輩出しよう、財団としてノウハウを蓄積しようと、今日ここにおられるみなさんを中心にがんばってもらっているわけです。みなさんの努力のお陰で着々と成果が出てきてるよね。

奈良 まず最初の取り組みとして、港、世田谷、町田(以上東京)と千葉の習志野の四地区をモデルに選んで、地域で提供されているサービス

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