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特集 ドキュメント・ルポ

心豊かな高齢社会を考える

(取材・文/浜島 尚治)

 

公的介護保険、

ボランティア団体はどうする?

 

九七年の臨時国会で「介護保険法」が成立し、いよいよ平成十二年(二〇〇〇年)四月から公的介護保険制度がスタートする。各市町村では基本的な枠組みづくりに奔走しなければならないが、何よりも一番の問題は、サービスの担い手である「人手」の問題だ。身体介護を行うわけだから、単に頭数をそろえればいいという単純なものではない。そこで各自治体側では、こうした介護に通じた人手をてっとり早く地域のボランティア団体に求めようという動きが、実はすでに水面下で起こっている。公的介護保険発足に向けて、ボランティア団体はどのような位置づけを取ればいいのか、またボランティア団体の使命とは何なのか?

今号の特集では、まず、昨年ある地区に実際に起こった実例をもとに、ボランティア団体と介護行政との関わりを考えてみたい。  (編集部)

 

 

 

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