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連載? ボランティア団体設立・運営Q&A

 

田中 尚輝

全国高齢化社会研究協会事務局長を経て、現在(社)長寿社会文化協会理事。又、さわやか福祉財団嘱託としてふれあい社会づくりネットワーク部門を担当。主な著書に「高齢化時代のボランティア」(岩波書店)、「市民社会のボランティア」(丸善ライブラリー)。

 

■ 市民互助型団体のマネジメント(その4)

事業計画の作り方?

 

Q ボランティア団体にとって、ボランティアとして協力してくれる人が大切だと思うのですが、どのように集めればよいのでしょうか。

 

人の集め方

ボランティア団体・市民互助型団体が事業計画を立てる時に「人・物・金・情報」という道具があることを前号で申し上げました。そして、情報収集によって、水準の高い事業計画を立てる必要があると指摘しました。では、団体にとって「人」はどのような位置にあるのでしょうか。

私は、ボランティア団体・市民互助型団体にとっての最大の資産は人だと思っています。

必要な情報収集をする、事業企画を作るといっても、それを実際にするのは「人」なのです。お金を集めるのも人です。ですから、団体にとっては一から十まで全て人なのです。能力のあるいい人が団体の中枢に座っている団体はお金も集まりますし、事業内容もよくなるし、人もまた集まってくるのです。

では、どのようにして人を集めればよいのでしょうか。まず、ボランティアをしたい人がいないのではなく、たくさんいるということを理解してください。つまり、ボランティアの集め方が下手だと集ま

 

 

 

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