を知らない人はすごく多いんじゃないかという、素朴な疑問がわいたんです。そういう服は商業ベースに乗らないから市販されていませんしね。それで、もう少し研究してみようと、学院の研究生や卒業生に声をかけて、ボランティアグループを結成したんです」
小学校時代は「世話焼きばあさん」というあだ名をつけられたほど、昔から、世話好きで有名だったという栗田さん。みんなが困っているに違いないと思ったら、「いても立ってもいられなくなった」のだという。
「今の時代は、生き馬の目を抜くようじゃなきゃ生き残れないんでしょうが、たとえば、倒れている人を起こして、それから一緒に走るほうが私なんかは性に合っているし、母からもそういう教育を受けてきましたからね。ただ、経営者としては失格かもしれませんけど(笑)」
講演でのミニファッションショー。「この方は、少し体が不自由になったご主人のために、浴衣をほどいて、上下に分けたんですよ」
【着物・ねまきを二部式に分ける】