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三度のご飯より裁縫が好だった幼少時代

 

栗田さんは、昭和二〇年九月、現在の韓国で、教員である両親のもとに次女として誕生。終戦で引き上げてきたのち、父親は教員を続けたが、母親は、近所の若い女性を集めて、行儀作法などを教える学校を設立。それが現在、栗田さんが副院長を務める登戸ドレスメーカー学院の出発点だ。

「母の話では、日本を発つ前の女の人は、いい意味での大和撫子的なものがあったはずなのに、戻って来たら、人々の心は荒廃しきっていた。それを目の当たりにして、とにかく何とかしなければという思いでこの学院を設立して、お行儀と共に和裁や洋裁を教えることにしたのだそうです」

お母様は、院長として多忙な間にも、自分の服はもちろん、娘たちの服もすべて手作りしてくれたそう。

「そんな母が自慢でしたし、母の後ろ姿を見て育ったせいでしょうか、私も小さい頃から糸と針で遊ぶのが何よりも大好きで、ずい分、手伝ったりもしたんですよ。ですから何の迷いもなく、大学では生活美学(いわゆる家政科)を専攻し、それだけでは物足りなくて、夜間の専門学校にも通って、被服の技術を磨きました」

そして卒業後は、学院に勤務。結婚し、三人の子供をもうけながらもお母様の遺志をついで仕事を続け、現在に至っている。

 

「障害者・高齢者」のための着やすい服いろいろ

着替えしやすいパジャマ     滑り止め付ソックス
[介護しやすように](P11)     [足の弱い方に]
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滑り止めは生協等で購入可能。

又、浴室タイル目地用ボンドでもOK。

ただし、足が上がらない人はつんのめるので、つま先にはつけない。

 

 

 

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