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るでしょう。

現金交換の場合は、高額でない謝礼金で奉仕をして自分も喜ぶ。この頃ノーマライゼーションということがいわれます。

この『たすけあい』システムは社会の平等、対等の精神に立ったものと考えるようになりました。この活動によって、新しいふれあい社会の輪が生まれればこれほど良いことはありませんね。

利用する人もボランティアをする人も、感謝しつつ過ごす日々でありますように念じつつ。

 

● 「有償ボランティア」すなわち謝礼等が伴う草の根の助け合い活動については、「無償ボランティア」との対比でさまざまに議論を呼んでいます。これは、本来、見返りを求めないのがボランティアだ、という考え方が一方にあることによりますが、さわやか福祉財団では、この有償ボランティアも、ボランティア活動のひとつの形と考えています。それは有償ボランティアにおける「謝礼」とは、決して正当な労働の対価としての見返りではなく、利用者のお礼の気持ちがひとつの形になったものと考えるからです。

ボランティア活動になじみの少ない日本では、支援する側も受ける側も、まったくの無償であるとかえって肩肘が張って入りにくいという人が多く、活動が普及しづらいのが現実です。ふれあい切符制度を利用したボランティア活動も、いわばこの「有償ボランティア」の応用型で、さわやが福祉財団では、ともに広く市民が助け合う社会をつくるための方策として、こうした多様な形式を推奨しています。

また無償の活動を希望される方の

 

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