には、そのサービスの評判はどうか、どこに問題点があるのか等を調査しましょう。評判のよい市民互助型団体があれば実際にその団体を訪ねて、どこがよいのか調べてみましょう。そして、自分の団体でなければできないサービスとその体制をつくるのです。
「物」というのは、サービス内容のことで、情報収集の過程によってその輪郭を描いていくことです。最初から多くのサービスを提供しようとはせずに、中心的な柱を決め、それを軌道に乗せつつ順次サービスを増やしていきましょう。

器の大きさに比例して、人と金は集まる
次に「人・金」ですが、使命感が高く、事業内容が素晴らしい団体に、よい人と沢山のお金が集まるのです。どこかの団体のコピーをしているだけでは、人の心を打たず、素晴らしい人は集まってこないのです。また、団体の独自性があるからこそ、お金を集めるエネルギーがよりでてきたり、お金を出してくれる人か多く出てくるのです。
団体をスタートさせる時には、ほんの小さな事業でしかないでしょう。今では月間数千時間のサービスを誇る市民互助型団体であっても、最初の一ケ月間は、数時間から数十時間というところがほとんどなのです。それが発展するのは、最初の事業計画の水準が素晴らしいからなのです。
ボランティアに参加する人には、二種類あって一つは簡単なこと、ちょっとしたことだから参加するという人々と、二つはむずかしいこと、挑戦的・創造的なことだから参加するという人がいるのです。
ボランディア団体・市民互助型団体は誰でも参加できる気軽な部分がなければ大きくなれません。しかし、多くの人が気軽に参加できるようにするためには、社会的構想力を持った上で周到な計算に基づく企画をつくることです。このためには、情報をしっかりと収集し、それを分析して、自分の団体のオリジナルにしてしまう高い能力が必要なのです。このような能力を持った人を確保するためには器(夢)の大きな団体にしておくことです。
※ボランティア団体設立・運営に関する質問がありましたら、どうぞ編集部までお寄せ下さい。