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学生ボランティア

 

心豊かで福祉体験活動のできる生徒の育成

―体験活動を通して―

干葉県佐原市立第四中学校 教諭 那智 栄美子

 

今、なぜ福祉教育か

二一世紀を展望して、今、学校教育に要求されているものは「豊かな心を持ち、社会の変化にたくましく生きる人間の育成」である。

今日、子供たちを取り巻く社会の変化は著しく、情報化・国際化の進む中で人間関係の粗悪化が懸念されている。そして、子供たちの中の「満たされない心、悩む心」の原因から起こっている様々な問題が社会問題にまで発展している。どんな社会変化があろうとも、いかに科学技術や経済が発展しようとも、よりよい人間生活を創り上げていく原点は「心の豊かさ」にある。

そこで、本校では教育目標を「豊かな心、希望と努力、未来に向かってたくましく生きる生徒の育成」としている。この目標達成のための具体策のひとつとして、福祉教育の充実を掲げ、日々の指導に当たっている。

折しも本校は平成七年度より福祉教育推進校の指定を受け「やさしい心、心の豊かさ」をめざしての取り組みを続けてきた。地域にある養護老人ホームの二ケ所と連絡を取り、お年寄りとのふれあい活動・施設内ボランティア活動・施設行事への参加を一年生から三年生までの縦割りグループ

 

 

 

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