に向かってチャレンジしていく。自分の人生、一体何をしようとしているのか、と。
堀田 年老いても常に人生の目標を持ち続ける。最後に社会に出るのも不自由になってきたら、物を書き残すのでもいいし、考え方を整理して残すのでもいい。何でもいいからそうした自分の目標があるとないとでは、人生の後半の輝きが大きく違ってくるんですね。
老いるは嘆(なげ)くに足らず
嘆くべきはこれ老いて虚(むな)しく生きるなり──呂新吾
堀田 私の両親は、二人ともガンの告知を受けましたが、「志」というほど大したことではないんですが、「自分はこれだけのことをして死のう」という気概がありましたね。英文学者だった親父は、死ぬ前年ぐらいま
