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特集 心豊かな高齢社会を考える

 

取材・文/眞明 育子

 

電脳村ふれあい物語

山峡の村が、突然パソコン普及日本一に。

全国が、世界が、そして人の心が近くなった!

 

富山県山田村。こう聞いただけで「あのパソコン村か」とうなずけるほど、今やその地名は全国区。昨年夏、村の各戸に行政がパソコンを無償で貸与しはじめたというニュースは、以来、新聞を大きく飾り、村の高齢者らがパソコンをさわっている映像も頻繁に登場した。だがそれから一年余り、逆に今度は、期待されたほど効果が上がっていないのでは?と、批判的な論調もチラホラ。しかし本当にそうなのか? 過疎に悩む北陸の村が、この事業に託した真の思いとはいったい何なのか? コンピュータによる情報ネットワークの構築はもとより、「村民の心のネットワーク」「心の意識改革」を狙ったとみえる行政側。そしてその試みは、都会の若者までも巻き込んで、試行錯誤の中にも着実に成果を上げはじめている。今回は、はるばる都会からやってきた学生たちとの夏に焦点を当てて、電脳村のふれあい地図をご紹介しよう。

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