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毎月一回ではあるが、土曜日に六人程度が参加し、現在も継続されている。

メニューにバラエティーを持たせる工夫もした。

クリスマスには、喫茶バイキングもやってみた。時には喫茶コーナーの雰囲気も変える試みもした。同じパターンでは、入所の方も学生たちも楽しみが半減してしまうからである。

参加した学生の感想文からいろいろな声を拾ってみると、「コーヒーの出し忘れ」「二重出し」を防ぐために、座席番号を決めてみたり、コーヒーの濃さや、耳の遠い方への配慮など、さらには迅速な対応で時間の余裕をつくり、老人たちとの対話の時間をつくりたい、など、学生たちにとって、その一回一回が貴重な体験となっている。

当初は、私たちの無造作な会話でお年寄りたちを傷つけたりしないだろうか、また、普段通りにしゃべれるだろうか、などスタートする前の杞憂も、構え過ぎだったのである。

ともすると単発に終わりがちな活動を、継続ボランティアとして、プログラムに組み入れてみて、選択肢の活動の幅が、ひとまわり大きくなったようである。

今後の展開が楽しみでもあり、学生たちのさらなるチャレンジを期待している。

 

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喫茶ボランティアの風景。

学生さんを迎えて、ホームのみなさんの表情も一層なごやかに。

 

 

 

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