で終わり。
堀田 ほほぉー。それでなんと答えられたんですか?
庄子 「お宅は参加者をお客様扱いして、大事にもてなして『お疲れさまでした』といって船から降ろしてあげた。うちでは、船のなかでは全員が役割を持ち、何かを喋り、何か仕事をしてもらって、そこから初めて仲間意識が生まれた。もちろん『お疲れさま』なんていわない。ぜんぜん発想が違いますよ」と。
堀田 つまり、「お世話のしすぎ」だと。
庄子 高齢者の本当の生きがいに若い人たちはご理解がない。よくいうんですが、行政はみんな若い人です。理事長に申し訳ないんですが、現職時代の官僚というのは……。
堀田 私は官僚の監視役のほうですから、どうぞご遠慮なく(笑)。
庄子 私も昔役人やったわけですが、経験、前例のあることとかは強いですね。でも経験のないことは「前例がない」とやらない。安全なんです、失敗しないですから。ところが、残念ながら高齢者の経験がない。
堀田 それは絶対に無理(笑)。
庄子 経験がないから自分の感覚だけでやってしまうんですね。
堀田 要するに使いまくればいいんですよね。痴呆老人だって、上手にやっているところは使いまくっていますよ。ボケていてもキュウリを切ったら上手だとか。それで本人も生き生きはつらつとしてくる。
庄子 そうなんです。私どもでも軽度の痴呆の老人を週に二日お預かりしていますが、決してお客様扱いはしません。例えば茶碗。後で洗い直しても、一つぐらい壊されてもいいから「洗ってちょうだい」。洗ったあと「拭いてちょうだい」と、仕事を与えてあげる。ボケたりとはいえ「まだ自分には役割があった」と喜んでやるんですよ。
堀田 たとえ痴呆になっても、自分
