り、それをずらりと選考委員が拝聴したり、ある意味では財団内部の一人事のために、多忙な外部委員の方々にご足労願ったり、そしてその過程がすべてオープンであるという、通常我々が慣れている選考方法とはかけ離れたものだっただけに、時には貴重なお叱りを直接いただくこともあった。もしかしたら言葉にされないまでも、疑問を感じられた方は他にもいらっしゃったかもしれない。そうした方々にはお詫びするしかないが、ただ、堀田理事長の「公平に、オープンに」「開かれた財団姿勢を」という強い理想を、何とか形にしたいと思う中での新しいチャレンジだったとご理解いただければと思っている。
ところで、ここまで読んでも、まだ、疑問に思う方もいらっしゃるのではないか。「財団の中で事務局長に適当な人はいなかったのか」と。もちろん適任者は何名もいる。財団の事情にも当然通じている。当初は内部異動の考えもあった。しかし、結果的に外部公募としたのには、「内部の人はすでに各事業遂行に全力を投入しており、とてもはずせない」(堀田理事長)という理由が大きい。少ない人材で相当の事業をこなしている財団である。ある一人を事務局長職に移せば、もとの事業にポッカリと穴が空く。それならば外部から新しい方を思い切ってお願いしてみようということである。
また、今回の公募に当たっては、後任事務局長を選ぶと同時に、「興味を持っていただける方には、さわやか福祉財団の事業スタッフとしてぜひ加わってもらえるようにしていただきたい」という理事長の言明があった。その点も、三名の方が、それぞれ興味ある分野で財団のスタッフとして参加してくださることとなった。その点でも「公募」は大成功だった。本当にありがたいことである。
ただひとつ、おそらく進歩的な堀田理事長の心残りがあるとすれば、今回の募集に際して、女性が一人も入っていなかったことではなかったか。
「学歴、年齢や性別には一切こだわらない。こちらが希望する能力があれば、若い女性だって構わない」という思いを、今後いろいろな場面で実現するのは、新事務局長に譲るとして、私はこれからは、みなさまと共に、外から財団の活動をずっと応援していきたいと考えているところである。