す。それでも、話の合う相手がいるのといないのとでは全然違う、生きる張り合いができたと、お二人とも幸せそうでしたよ」(北川会長)。
再婚へのハードルははるか何十メートル!?
まさに、三組三様の形態。若者の場合と違って、子供がいたり、ある程度の財産をすでに築いた熟年婚の場合、結婚イコール同居入籍というふうにすんなりいかない場合もある。同居はしても入籍しない、あるいはSさん・U子さんのように、入籍もせず同居も限られた方法で、という例は多いという。だが、そこに共通するのは、「お互いが好きになって、恋をした」という事実。そうでなければさまざまの障害を乗り越えられない。自分の老後の世話のために、家政婦さん代わりに妻を探そうという男性、あるいは相手の収入を目当てに夫を探そうという女性。そんな打算は、やはり相手に見抜かれる。老いも若きも関係なく、真撃にそして情熱的に異性を求めればこそ、ふさわしい伴侶が見つかるというもの。
人間というのは、お金があっても、趣味があっても、たとえ子供がそばにいても、心の通い合う異性がそばにいなければ寂しいものだ。その寂しさは当事者でないとわからない辛さであろう。それは、今回の取材を通して出会った人たちの言葉の端々からも、強く感じられた。年齢にかかわらず、恋愛は人間の生にとって最大のエネルギーであり、若さの秘訣だということも、みなさんの若々しい姿を見て、実感した。
「老いらくの恋だとか、タブー視すること自体がおかしいですよ。幸せになること、大賛成!」。さて、編集部に戻って、ことの次第を報告するとともに、こんな感想をもらした私に対して、「子育てを終え、長年の仕事から開放された老後こそが、人生の一番いい時かもしれないものね。どんな形であれ、好き
