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うらに自己紹介文を書き、訪問の時に持って行き、心を通わせ合った。雪が多い時期には訪問の際に雪寄せをし、大変喜んでもらった。

平成八年度になり、第一、第三金曜日に総合体験活動の時間を特設し、活動するようになった。生徒は電話で連絡を取り、訪問し、お手伝いや話し相手になったりしている。お年寄りの方が都合が悪いときには老人保健施設訪問、学校花壇の世話や、美化活動等をするようにしている。

 

〈プルタブ回収〉

社会福祉協議会のコーディネーターによる福祉講話の際に町に車イスが不足していることと、おじゃましマンモスのときの話題づくりにもなればということで、三年生の有志によって六月の集会で提案され、決定した。回収箱を作り、学区の全世帯に配布したり、街角や誘致工場の自動販売機にも回収箱を付けさせてもらい、担当生徒が回収した。その後アルミ缶やテレホンカードも回収し、十月には車イス二台を手に入れ、社会福祉協議会に寄贈し、継続している。

 

〈ひまわりの里づくり〉

学校・家庭・地域社会の連携の具体的な活動として、学区の全世帯にひまわりの種子を配り、地域社会が一体となってひまわりを育てた。一人暮らしのお年寄り宅訪問には一緒に植えたり、手入れをしたりした。

 

〈生徒が学んだこと、そしてこれから〉

● 生徒はボランティア活動を通して多くの人とかかわり、自分たちの活動が他の人に喜んでもらえること、他の人のためにしていると思っていたことが自分を成長させるものであることを体得する事ができた。

● 生徒は自分たちの活動が地域社会に支えられていること、役立つことができたこと等を体験的に学び、地域の一員としての自覚を深めた。一方、地域社会全体で生徒を育てていこうとする気運が醸成されてきている。

● これまでの活動を継続させながらも、休業日などを利用した自発的な活動に取り組む生徒が増えてくるように支援していきたいと考えている。

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各家庭から回収したアルミ缶を分別したり、つぶしたりした夏の日の様子。

 

 

 

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