日本財団 図書館


学生ボランティア

 

おじゃましマンモス

秋田県西仙北町立東中学校

校長 佐々木 好美

 

本校は農村地帯に位置する統合三年目の学校であり、生徒数は二六五名である。統合前から、施設訪問や美化活動などのボランティア活動には熱心に取り組んできた。特に、平成七・八年度文部省道徳教育推進校の指定を受けてから、道徳の時間でさまざまな資料をもとに人間の生き方についての自覚を深め、ボランティア活動等の体験活動を通して、多くの人とかかわりながら、一人ひとりが生き生きと活動し、他を思いやる心の大切さを体験的に学ばせたいと考えた。

一方、本町では急速に高齢化社会が進むなかで、誰もが幸せに暮らせる地域社会の実現に取り組んでいる。それを支える大きな力が町民のボランティア活動である。その点から考えても、ボランティア活動に取り組むことに意義があると考えた。

032-1.gif

訪問先のおばあさんと民生委員と生徒たち、初めての訪問の様子。

 

〈おじゃましマンモス〉

平成七年の夏休みから、老人保健施設や保育園・幼稚園等の訪問活動をし、全校集会のなかで報告し合い、さらに訪問活動の輪を広げようと学区内に住む一人暮らしのお年寄り宅訪問活動を生徒会が中心に計画した(生徒がつけた愛称「おじゃましマンモス」)。

社会福祉協議会、民生委員、一人暮らしのお年寄りの方々の協力により、平成七年十二月から、一、二年生と三年生の希望者でおじゃましマンモスがスタートした。全校生徒がお年寄りに年賀状を出したり、生徒各自が写真の

032-2.gif

おばあさんと一緒に育てたひまわりを背景に楽しいひとときを過ごす。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION