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社協というのはそのような性格をもっているのです。ですから、絶望などせずに気長につき合うようにすることです。

 

重要なネットワーク型発想

自治体とつき合うときの原理は、ネットワーク型の発想で対応することです。自分たちはよいことをしているのだから、自治体が応援してくれてもよいのではないか、という態度で「団体」と「機関」との関係という形で臨むと絶望しかないでしよう。

ネットワーク型の根本は、「人」と「人」、「個人」と「個人」の関係にあります。肩書と肩書がつき合うのではないのです。窓口担当者は法律と役所の規定通りにしか対応できないのですから、法体系のなかにない市民互助型団体の活動など理解できないのが当然なのです。

しかし、役所のなかには、ボランティア活動の必要性や市民互助型団体が住民にとって大変に価値ある活動をしていると認識している人もいます。役所のなかのキーマンの人で、そのような人は職員の一〇〇人に一人程度は必ずいます。そのような人は担当課にいないことが多いのですが、役所のなかには必ずいるのです。このような人を見つけることがネットワーク型対応の基礎です。

このようなキーマンは役所の動かし方を知っています。市民互助型団体の主張が正しければ、どのような方法で役所を攻めるのがもっとも効果的であるかを教えてくれます。

では、こうしたキーマンをどのようにして探せばよいのでしょうか。

まず、あきらめないで役所のいろいろな人と話すことです。その中で感度のよい人に目を付けて突っ込んで話し込みますとだんだんと見えてきます。別の方法は、知り合いの議員に誰がキーマンかを教えてもらうことです。

チャレンジしてみませんか。

 

※ ボランティア団体設立・運営に関する質問がありましたら、どうぞ編集部までお寄せ下さい。

 

 

 

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