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低コストで手に入るようにする必要がある。そうすればインテグリティ(integrity)と利用可能性が向上する。

 

DGNSSの担い手としてのロランC/チャイカ

 

既存のロランCのインフラは、いくらかの小さな改良を加えれば、GPS、GNSS及びGLONASSにとって非常に強力な機能向上システムとなり得る可能性をもっている。

ロランCのシグナルを用いてディファレンシャル校正を放送することに対する新たな関心が米国のコーストガードで芽生えオランダのデルフト大学で実現した。Eurofixのデモによれば、この校正によって、1,000km以上のカバー範囲で10mより優れた精度を発揮することが知られている。

いくつかのパルスの位置をコンピュータ化した変調技術を用いて変更することによって、我々は衛星航法システムの為にディファレンシャル校正を送信することができる。この概念はデルフト工科大学(オランダ)でEurofixプロジェクトの一部として開発された。

Eurofixにおける各ロランCグループの変調において、最初の2パルスはブリンキングサービスだけを目的としており、そのデータ送信機能は理論的には(6個のパルスを利用でき、そしてシステムの周波数が175〜70bpsという低周波数なので)GNSSのインテグリティ校正データを搬送するのに適している。ロランCのバンドは大気中の高雑音と干渉に晒されるのでデータ送信の信頼性をフォワードエラー校正によって改善する方法がとられるが、その際ロランCのパフォーマンスには大きな影響は出ない。

いくつかの民間のサービスが静止衛星からスポットビームを送っている。(Raeal Marine Star, Fugro Starfix)。

 

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