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言えば、崩壊したアンテナタワーと入替えにイタリアが提供した625フィートのアンテナタワーはまだ再建されていない。

ヨーロッパ電波航法計画が発表されるのを待つ間、我々は引き続き、真空管送信機や、もはや見つけるのが困難となっている旧式のスペアパーツを相手にしている。

しかし、大修理の完了後は我々は更生させた旧式の機器とタワーを手にすることとなる。

1995年と1996年に各国の代表者がブラッセルに集まった。もっと最近の動きでは、イタリア、フランス、トルコ、ロシア、ウクライナの各国がロランシステムを2010年迄は維持したいと述べている。

私はNELS(北西ヨーロッパロランシステム)の成功は、関係各国の同意が得られたことがその理由と考えている。ロラン局の格上げにより、ヨーロッパにおいて最初の近代的ロランCシステムがもたらされることとなった。

10年間にわたる検討の結果、我々は壊れたMedchain GRI 7990に代わるものとして同様のカバー範囲を持つ何らかの施設を検討することにした。

Kargaburunを再生し、地中海/黒海チェーンを作ろうという計画が失敗に終わった後に、イタリーはC.I.S.と契約を交わし、Sellia Marina 局Simferopol局と継なぐ予定である。両局が、一部の陸上部分も含めて互いに1,500km以上も離れている実情にも関わらず、これは実現するであろう。

計算の結果、Sellia Marina/Simferopol間の信号は十分に強力なものであって、もし既存の主/徒ペアであるSellia Marina/Lampedusa局と双曲線の交差を行えば優れた測位結果をもたらすことがわかった。

 

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Simferopol-Sellia Marinaの最初の接続は今年末迄に完了することが予定されてお

 

 

 

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