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ャンネルを通じて配布されたパンフレットの更新、展示会や専門のショーその他で使用する標準的な展示材料及びNELSに関する項目や活動に関する情報を提供するニューズレター等がその内容である。我々は目下、小冊子と、パンフレットとを製作中である。

全ての情報、販売促進、マーケティング活動を調整する為の計画を行う作業が間もなく開始される。

 

ヨーロッパにおけるロランCの到達範囲の拡大

 

前述の「ヨーロッパ電波航法計画」において発表される予定のヨーロッパ電波航法政策は、その目標としてヨーロッパ大陸とその近隣地域全体を隈なくロランCでカバーすることを掲げている。NELSはその方向への第一段階であるが、ロランCが全体をカバーするようになる為には、これに加えて幾つかの道筋が必要である。そのうちの一つが、独立国家共同体(CIS)との間でロランCのCIS版であるチャイカの利用について密接な協力を得ることである。もう一つは、地中海とそれに隣接する陸地をカバーしているロランCの送信機の継続的運用と機能向上である。

 

CISとの協力

 

ロランCとチャイカとは同一の周波数で運用し、同一の参照時間を用いる同様な航法シグナルを送信している。

この点において両システムは互換性があり、どちらかの単独利用であっても組み合わせ利用であっても、受信機の側では区別がない。両システムの組合せでカバーする地域は、個々のシステムか単独でカバーする地域よりずっと拡大する。このようにシステムに互換性があり、組合せシステムの到達範囲が拡大することがCISとの密接な協力の基礎である。

現在CISの地域内で運用中のチャイカ局は14局あって、以下のチェーンを形成している。

1. ヨーロッパチェーン:Bryansk(主局)、Petrozavodsk、Slonim、Simferopol及びSyzran(それぞれ従局)の町近くに所在する5局から構成される。

2. 東方チェーン:Aleksandrovsk-Sakhalinsky(主局)、Ussuriysk及びOkhotsk(従

局)近くに所在する4局。

3. 北方チェーン:Dudinka(主局)、Taimalyr、Inta及びPankratiev島(従局)近くに所在する4局から構成される。

4.北西チェーン:Inta(主局)の町、Pankratievの島及びTumanny(従局)に所在する3局から構成される。

 

CISを代表するロシア政府とノルウェー政府との間で協定が成立し、ロシアの北西チェーンの一角であるTumanny局をNELS Bφチェーンの第3の従局として取り組むという合意ができた。その結果、バーレンツ海地域において現在のNELSのカバー範囲が北方及び東方に向けて拡大することになる。ロシアとドイツとの間でも協定が成立し、ヨ

 

 

 

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