守ってきた。しかし乍ら、WAASプログラムの費用は増大しつつあり、工期も当初予定より1年遅れとなっている。更に工期が遅延するであろうという大きな懸念もある。
WAAS
WAASは、航空機が衛星を利用して航行できるようにするものであり、WAASは国防省(DoD)の汎地球測位システム(GPS)衛星をもとに構築には統合するシステムです。
GPSは24個の衛星が6つの軌道上を、地上約11,000マイル上空を回るものである。GPS受信機はこれらの衛星から発信される電波信号を受信し、地上又は地球上の空間のどこででも天候に無関係にその受信機の位置を決めることができます。
GPS受信機は航空機にも装備することができます。
しかし、現在はGPSは民間航空用として使用するための全ての要件を満たすものではなく、従って民間用航空航行の補助手段として使用することができるのみである。このことはパイロットが引き続き旧来の地上施設レーダーや航法システムに依存していかなければならないことを意味します。
GPSの主要な欠点は、そのアベイラビリティ、インテグリティと精度にあります。
アベイラビリティに関しては、必要とする4個から6個の衛星が有効範囲内にあり航空機の航法装置に所要電波信号を発信することを保証するに十分な衛星がGPSシステムにはありません。
GPSのインテグリティも欠如しております。その理由は、システムの障害につき利用者にタイムリーな警告を十分に知らせることができないためです。
例えば、航空機が着陸しようとするため航行情報を受信している場合、いかなる不正確な情報の通知も瞬時に提供される必要があります。GPSではユーザーに問題を警告するのに15分はかかるでしょう。
GPSの精度は航空機の着陸には十分ではありません。従って、衛星技術で航空機を安全に着陸させるためには追加の装置を必要とします。
WAASプログラムは、地上局と静止(GEO〉通信衛星のネットワークによりGPSの欠点を補おうとするものです。
地上局はGPS信号を受信し、モニターします。GPS信号は地上局により評価され、もし補正が必要な場合は、通信衛星を通じて航空機に送信します。GEO衛星は、GPSが必要とする4個から6個の衛星を常に利用できるようにするための追加GPS衛星としての機能もします。
