米国議会上院 運輸・インフラ委員会
1997年9月26日
覚書
宛 :航空小委員会委員
発 :ジョン・J・ダンカン
題目:連邦航空局広域統合システム(WAAS)の経費超過と遅延に関する聴聞会。聴聞会は1997年10月1日水曜日、午前9時から2167号室で開催。
目 的
可能性として、連邦航空局(FAA)が現在実施中の最も有益な近代化プログラムの一つ広域統合システム(WAAS)があります。WAASプログラムは既存の地上施設の航空用航法機器に替えて衛星技術を使用して航空機が航行できるようにするものです。このプログラムは空港と空域容量を増大させながら燃料削減につながる飛行経路を提供することを約束するものです。
この聴聞会は本プログラムの費用増加、スケジュールの遅延及び利益に関し討議する公開討論を行うものです。
背 景
航空小委員会は、2年前にWAASプログラムに関する聴聞会を開きましたが、その聴聞会でFAAの立合人が次のように述べました。「WAAS契約の第?期作業は1998年早々に完了するものと我々は期待しております。」
FAAの現在の見込みでは、第?期作業は1999年3月即ち当初予定より1年遅れで完了する予定です。 1995年の時点ではWAASプログラム推定所要費用は6億4百万ドルであったが、現在の推定ではWAASプログラムは当初推定より59%増しの9億5千8百万ドルを要する予定です。
いくつかのFAAの機器換装プログラムは過去において費用増加と工期遅延を生じてきております。その中でも最も極端なものは航空管制用コンピュータとディスプレイの換装プログラムであった。このプログラムは当初最新型自動化システム(AAS)と呼ばれ、25億ドルの費用をかけ1993年に運用開始する予定であったが、同プログラムには組替えが行われ多くの当初予定機能を取り止めた。そして現状では70倍ドル以上の費用を要し、2000年後にならなければ完了しない状況となっている。
本委員会はWAASプログラムがAAS問題の犠牲にならないようにとの望みを持って見