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APPENDIX A

 

VTSデータ記録の分析のための基準の暫定一覧表

 

このAppendixは、VTSデータ記録が有益となるようにVTS当局が採用すべき基準を、VTO実験の最初の結果によって作成した暫定的なリストである。この基準は3つの主要な目的に対応して作られた。最初の2つの目的は、VTS区域内における交通の安全及び能率的な条件をより良く理解するためのものであり、3番目は、実施されている交通対策の効率を記述し、VTS運用官の作業負担を評価しようとするものである。

 

これらの基準は、付表に記載された「前兆となる事件」におけるパラメーターについての統計によるものである。これについては、上記の3つの目的に従って、次の3つの節で紹介されている。

1. 観測された交通

2. 交通の態様

3. 交通管理方策と運用官の作業量

 

1. 観測された交通

 

この目的においては、VTS当局は

- VTSデータの記録から得られる観測の良否

- 管理されている(検出し、追尾して識別した)交通の量

を調査しなければならないことになる。

 

1.1 観測の良否は、例えば支障(追尾の失敗や交錯)のなかった追尾時間のパーセンテージで表すことも出来る。

 

この基準は主としてシステムに起因するもので、人と機械による交通情報収集手段の能率についての基礎的な知識を導入する、経路の取得と判別の空間的な分布でも補正することが出来る。???

 

1.2 監視し管理すべき交通量は、異なった区域での交通の流れの量に関する基準、或いはA点からB点へ又は予め定めておいた経路を移動する船舶数を基礎とした基準でも推量することが出来る。

何れの場合も、この基準は関連する変動値(曜日、時刻、環境条件など)を導入し

 

 

 

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