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2.2.1 第1の事項に関しては、そして試行計画としては、VTO実験に参画したIALA会員は、

1)予め規定した「事件指標」の管理手順及びこれに関連したパラメーターのこの指標による計算を簡略化するためのシステムを改良すること。

2)VTO試行実験できらに進んで定義される新「事件指標」及びEPTO事件(航路に進入する若しくは航路を横断する船舶の前方を横断する距離が好例である)の新版での関連パラメーターを最終的に統合すること。

3)・ 新指標と新パラメーター

・ 新しい箇所に必要と思われる計算の実施を促進するために処理過程を作り直すこと。

4)VTOで行われているような調査研究の範囲内で必要な、統計の作成及び編集のための簡易言語ソフトウェアの実行を普及させること。

に貢献することが推奨される。

 

第2の件に関しては、次のことが勧告される。

 

1)各VTS区域について、その区域内及びそれを構成する区分域内の交通の流れの特長を、統計を使って通報する一組の指標を使用すること。

これらの統計は、一定時間ごと、区域ごと、区分域ごとに求めるべきである。また、責任区域内の通航の様式ごとに行ってもよい。通航の様式は、その区域内の航行の特長(移動の出発点と目的地、船舶の種類、航過コースの環境1を含む)を検討することを可能にする。

 

2)これらの指標は、何れの場合も、

・ その地域のVTS運用官によって、担任海域で処理されると思われる事項に最も相応しい専門的知識が考えられているかを、特に確かめる、

・ その海域の特長について最も正確な方法で通報するために、地域の所管当局によって洗練されるべきである。

 

とは言うものの、基準のリスト(必ずしも包括的なものでないが)をAppendix Aに添付してある。 IALA会員は、VTS委員会に提出する報告書によって、このリストを更新するために必要な情報を定期的に(IALA会議の周期で)提供することが勧告される。

 

3)VTSシステムには、(VTSの各種のセンサー及びデータベースから得られるデータ)を自動的かつ系統的に、地域の当局が規定した指標については時間の経過によって、統計処理することができるようにするために、記録及びデータ処理をする能力がなければならない。

 

これらの手段は、地域の所管当局が規定した基準の適用条件の修正/拡張が出来るようにも設計すべきである。このような仕様図書のについてのガイドラインは、合意されたメッセージ様式とするために作られたものである。この最後の勧告は、交通及び交通の流れのデータの登録及び保存についての勧告及び指針の一部である。

 

1 環境条件

 

 

 

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