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データ収集の目的

 

VTS当局は、VTS運用の利点、並びにそのVTSシステムと運用の効率について客観的な評価をするために、交通関連のデータの収集に力を入れるべきである。

よりー股的な関心として、色々な海域におけるVTSによる航行支援の効果については、まだはっきりしないところがある。

VTSで記録したデータを系統的に分析し、その結果をVTS当局間で交換すれば、今後のVTSの統一化及び標準化のための共通の場が見えてくると思われる。

 

VTSデータの記録

 

VTSシステムで処理したデータの記録から得られる観測事実の系統立った分析によって提供される可能性を考慮し、

1)主要なセンサー(レーダー、トランスポンダ、環境探知器)から得られるデータのため、及び「船舶」と「動き」のデータベース形式の主要欄のための、オフライン分析の必要性に応じたファイルの標準化様式。

2)- 事件の終結後に得られる全ての観測事実を(再現及び計算に利用するために)保存する、

- 予めプログラムしておくことの出来る特別の「事件指標」により、時間的な動きを自動的に、時間基準と共に選定する、

ことが勧告される。

 

オフライン・データ処理

 

ここで、当局は次の事項についての勧告を区別すべきである。

 

- 次の何れかによって実施される作業の範囲内で、特にEPTOシステムの実施方法としてのVTO計画の実施:

 

・交通管理方策及びその関連手続の統一化方針として、地域又は国の機関が実施する、又は、

・ IMOへの勧告案の準備作業として、専門畑識を収集するためにIALA会員が実施する

- 一般的な応用:VTSシステムで行われた記録の事後分析に推奨されている基準、方法及び関連処理。

 

 

 

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