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進入位置から防波堤までの最も可能性の高い航海時間を推定させ、船舶の動きの予測とそれに伴う港湾サービスと港湾作業の予定した計画を改善するための中間的な遅れを予測させる。????

 

2.3 規定と環境上の制約

 

船舶がパイロットを乗船させずに区域内を横断する違反行為、及びその操船性から制限速度、航過点通過時間枠を(潮流の制約を考慮して)遵守しなければならない船舶についての研究は、統計的に満足できる結果が得られるまでには長期にわたる分析を必要とするものである。これは港湾当局の大きな関心事である。

 

2.4 船舶間の相互動作

 

色々な海域での行会いは、状況によって最接近距離とその最接近時間が異なるが、横断領域が限定されるときに、最近接船舶を示す交通密度と比較することが出来る。行会い状態の警告の基準を決めるために、交通密度の現状を把握することは港長にとっての大きな関心事である。

 

パイロット乗船区域における船舶間の距離は、錨泊区域における多数の船舶の最小離間距離である。

 

特定の船型の船舶間の(カーフェリーの入域中の)操船は、針路と速度と両船舶の離間距離で示される。

 

2.5 VTS運用官の作業負担

 

一般的に言って、VTS運用官の作業負担は発見、識別又は判断、及びそれに伴う作業を要する「事件」の数によって判定することが出来る。上記によって生ずる全ての変動値が判定の重要要素になる。事件の引き金となるこのような発見のための基準を修正して成果を上げることは、VTSの管理者にとっても監察者にとっても関心のあることである。ここでは幾つかのパラメーターのうち、最も重要なもの3つを選定してある。

 

- VTS区域に進入する船舶の数を示した一覧表によって、進入してくる船舶を捕捉

し識別する位置

- 定められた区域の境界を通過中の進入船舶を検出した最短距離の位置 ??

- 入出港時の船舶の相互操船

 

 

 

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