2. オフライン分析のための必要条件
VTSで記録された交通データから、序章に示された3つの主要目的に役立つ関連情報を取り出すには、次の必要条件がある。
2.1 可能な観測の質の評価
次の意図で区域の境界に進入してくる船舶の経路の計数
通過した経路の全て
入域又は出域のための通過
航過
経路の取得と喪失
経路の取得と喪失は交通輻輳地帯を示す。入力を増やして(通信記録など)統計(昼間と夜間、環境条件、物標の大きき、など)をとることによって、より綿密に調査をすれば、システムの機能及び手法についてのガイドラインとなる。
観測した交通の流れの特長付け
進入経路は、殆どがそれぞれのターミナルへ進航する経路を示している。これは、それぞれの経路における極端な動きと平均的な動きとを示している。また、その変動がどのくらいかも見ることが出来る。
2.2 交通の流れの特長付け
船型ごとの経路は、船型の種別と大きさの違いにより進入経路が異なることを例示している。つまり、同型の船舶が似たような経路を取ることから、さらに研究すれば行動の予測についての評価をすることが可能になる。
パイロットの乗船:乗船位置は船舶の大きさごとに示されている。つまり、現行規則によって、
- 喫水が18m以上の船舶
- 喫水が12mから18mまでの船舶
- 喫水が12m以下の船舶
について示されている。
ある船舶の(パイロット乗船位置以降の)速度及び航行経路を示した入港操船の予定は、