VTS8/WG4/3
5th September 1997
交通及び交通の流れについてのデータの登録と保存
1. 序章
VTSは、海上、特に交通の混雑が航行上の事件/事故の危険度を増大させている海域、又は事件/事故による環境破壊が広範囲に及ぶ可能性のある海域の安全性を向上させる有力なシステムとして広く受け入れられている。その結果、VTSシステムは、この30年以上にわたって世界の各地に建設されてきている。
それでも尚、VTS運用の効果と効率のレベルを客観的に評価することは、多くのVTS当局にとっての関心事である。
異なった海上状況の下でのVTSの運用による航行支援の効果は、相変わらず不明確な分野である。
VTSの交通データの系統だった分析及びVTS当局間で成果を交換し合うことも、将来のVTSの均一化及び標準化を模索する共通の場を提供することになる。
EPTO1により実施された試行実験の環境では、VTS交通データの記録のオフライン分析の主な要求条件を評価及び確認するために幾つかの目的が考えられた。
これらの要求条件は、今後の作業についての次の勧告に添付した付録に示してある。
注1 EPTO: European Permanent Traffic Observatory