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注釈

 

この20年ほどの間の経験から、大型プロジェクトは、適切で厳格な手順を実行しなければならない危険の多い事業であるという結論になっている。

 

会員国当局へのこれらの指針及び勧告は、本質的には、

 

- 採択すべき手法、及びVTS機器の運用性能仕様の仮の枠組みの細部を構成し設計するために収集する情報を説明し正当化するもので、

 

- これらの枠組み及び関連する手法を示すもの

 

であるべきである。

 

手法についての説明及び検証に関しては、この作業は方法論的な取り組み方で入念に進めるべきであることを強調したい。文献の調査としては、1985年11月にIMO決議A.578(14)がなされて以来、VTSの概念の各種の面について、国際的レベル(ECのCOST301、 IALA VTS委員会など)で非常な努力が払われてきた。

 

我々は又、上層から下層へという取り組み方を推奨する。そして若し、

 

- 作業が性能仕様を(国際的レベルで発行された規範的な資料とそうでないもの、及び最近の重要なVTSプロジェクトにおける仕様に加えて)第一に取り扱うのであれば、その作業では、VTSに適用できる充分に標準化された技術的性能仕様を定義しなければならないであろう。

 

- また、作業では、製造における規則及び基準に対する一般的な必要条件も調査すべきであろう。この報告では、この10年来、製造における品質管理、及び

プロジェクト管理

ソフトウェア設計

受入れ検査

についての厳格な要求条件が、国際レベル(ISO)で制定されて、多くの注意が払われてきていることを強調している。

 

1ヵ月以内に作業の資料収集段階を設け、2つの少人数のワーキンググループに、次回会合のために、寄託事項の両部分てVTS運用の必要条件と機能仕様、運用性能仕様)についての進行状況の要約を準備するよう求めることは無理ではないと思われる。

 

このことによって、提案されている寄託事項を実際の必要性及び得られる知識によってすっきりしたものにすることが出来るであろう。

したがって、作業計画を次のように修正することを提案する。

 

VTS機器の運用性能についての勧告及び指針を作成すること。

 

 

 

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