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4.2 VTSの運用手順についての勧告の作成

 

ポーランド、ドイツの提出資料、及びVTS8/4.1/3、VTS8/4.2/2を審議した。

この手順案は過去3年間の長期にわたって議論が続けられて来たが、これは要求されていたのが、VTS当局が独自の運用手順を作成するのに役立つ手引きを作成するということではなく、世界的なVTS運用手順を作成するということであったのが大きな理由であった。そこで、地域的な条件、各種の交通体系、交通の種類、VTSの規模、サービスの程度、その他の考慮事項が様々に異なる状況では、VTS当局がそれぞれの手順を作成するための手引きとして勧告を作成すべきであるということで意見が一致した。

そこで、委員会ではVTS8/4.2/WG1/4とそのAnnexとして運用手順を作成し、次回委員会(VTS9)で検討するため、各委員にコメントを求めることになった。

 

5. VTSマニュアル

 

WGの中間会議の報告(VTS8/5.1/1)及び、事務局長が現行マニュアル更新のための技術顧問と事務局を指名したことが了承された。

委員会では、新たに提案されている構成(VTS2/14/1)が今でも適切で、現行マニュアルの進捗に明快に反映されているが、全18章のうち6章のみしか完了しておらず、1998年のIALA会議までに完成させることは難しいということで意見が一致した。

委員会はWG報告VTS8/WG3/2に留意し、次の重要事項について合意した。

 

.1 マニュアルは委員会作業の重要事項であり、努力を集中させるべきである。

.2 マニュアルの改訂では、IALA会議とIALA会議の間の4年間の期間に必要な作業を実施するには莫大な財源を必要することを実証した。これまで委員及びその当局は、その事務所及び会議期間の経費を負担してきたが、現在の経済不況の状況下では最早それは望めなくなっている。

.3 IALAは、将来、マニュアルの改訂及び最新のものに書き改めるため、そして文章の章から章への流れがスムースになるように、専門の執筆者を直接雇用することを考えるべきである。

.4 18の章についての作業計画案が、今後の賢明な方法であるとして合意された。

 

事務局長は上記の重要点について考慮されるよう要請する。

 

6. VTSの資金

 

委員会は、利用者負担の原則についての勧告及び理事会で行われた修正について了承した。IALA会報に、勧告が承認されたことの発表及び利用者負担の実施についての最近の調査結果を掲載すべきであることが合意された。これに関するWG2の報告はVTS8/WG2/1である。

この件についての作業は終了した。

 

 

 

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