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・ 最終報告書には是非記入して欲しい。

? 波高伝達率とエネルギー吸収効率との関係はどうなっているか。

・ 外部波高に波高伝達率を掛けると内部波高が求まる。内部波高から空気流量が求まり、空気流量から空気室内部圧力が求まる。この2者から空気エネルギーが求まり、これと入射波エネルギーからエネルギー吸収効率が計算できる。

・ 圧力からもエネルギー吸収効率は計算できるか。

・ 計算できる。

? 空気室天井を透明なアクリル板とし、中が見えるようにしてあるが、内部水位の変化はどうだったか。周期によって変化状況は異なっていたか。

・ 外部波高は周期が短いと傾きが顕著に現れるが、内部水位はどの周期でもほぼ平均的に上下していた。

? 不規則波の各波高、各周期の選定理由はどうか。

・ 規則波と不規則波の波高伝達率を比較するため規則波の波高・周期と不規則波の有義波高・有義波周期を一致させて実験を行った。

? 不規則波の波高伝達率において周期3.83秒では3に近い値であるが、何か理由があるのか。

・ そこまでは解析していないが、実験で3に近い値がでているのは事実である。

? 外部波高のスペクトルを解析する必要があると思われる。周期が長くなると深海波ではなくなるので、色々な影響が出てくると思われる。

・ 10波あるかないかのデータではあるが、スペクトルは調べていきたい。

? 今回の実験結果から、考察として

・ 干満差はそれ程影響ない。

・ 港湾技術研究所殿の実験結果を基にした理論解析法と比較して、周期によってはずれるものもあるが概ね理論値と一致している。

としているが、この点についてはどうだろうか。

? 理論値は、今回実験した条件と同一条件か。

・ ノズル開口比、周期、波高は同一条件である。

・ 港湾技術研究所の実験の空気室は断面が矩形であり、今回の空気室は半円形という違いはある。

? 不規則波の波高伝達率の傾向が右上がりとなっており理論値と異なっている。波反射板からの反射が空気室に何らかの影響を与えているものと思われる。

・ 水槽の幅が3mで仕切られているので、壁による反射の影響も考えられる。

? 昨年度の調査研究では、ノズル開口比は約 1/200であった。今回の没水部長変化比較実験及び規則波-不規則波比較実験においてノズル開口比1/130 としたのは何か理由があったからか。

・ ノズル開口比 1/130、1/200、1/400のうち比較の意味で最初のノズル開口比を使用した。

・ 最終的には理論解析法の裏付けの実験ということになれば良いと思っている。

? 次回の委員会は12月上旬を予定しているが、それまでに追加の解析依頼などがあったならばご意見を頂きたい。

 

 

 

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