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以下の質疑が交わされた。

? 回流水槽概略図において、空気室設置場所及び外部波高計測場所を教えて欲しい。

・ 図の安全ネットの直前に波反射板を設け、空気室を設置した。

また波反射板の手前5mの位置で外部波高を測定した。

・ 最終報告書では設置場所の情報を明記して欲しい。

? 波のデータはどう処理したのか。

・ 波高の推移を見ると、最初は波高が小さく、徐々に波が成長し、波高が均衡状態となり、次に反射波との合成により、うなりの状態となる。

その均衡時の波高を外部波高としている。

? 外部水位と内部水位のグラフの下に「経過時間」とあるが、経過時間の「0」は何を意味するか。

・ コンピュータに計測開始の指示を出した瞬間であり、通常は外部波高測定位置に波が来る直前に指示を出すが、このグラフでは波が通過した後に指示を出している。

? グラフは綺麗な正弦波であるが、経過時間が28秒位となると、反射波が入ってきて波形が乱れると思われるがどうか。

・ 今回計測して初めてわかったが、周期が短い(1.17 秒、1.83秒)と、うなりを生じ、周期が長いと(2.50 秒以上)うなりは見られず波形は綺麗な正弦波となる。

・ 外部波高を5m手前で測定しているので、大部分は反射波を含んでいる。

? 通常であれば波高が大きくなるにつれて、波高伝達率が小さくなるが、千葉港の場合、ノズル開口比1/150周期1.25秒においては、逆に波高が大きくなるにつれて、波高伝達率が大きくなっているように思われる。

波高が小さい場合に、計測性能が悪くなると言うことはないか。

・ 計測性能が悪くなることはなかったが、波高が低いとき設定波高どおりの外部波高とならないことが時々あった。但し、波形が崩れることはなかった。

? 注釈に「・・(中略)データファイルが破損し(中略)・・」とあるがこれはたまたま破損したのか。

・ フロッピーディスクのそのファイルだけが、たまたま読み出し不可能となった。

? 外部水位と内部水位のグラフにおいて、外部水位が100〜400mm 、内部水位が200〜500mmとしている。開始点が異なるが何か理由があるのか。

・ 外部水位と内部水位をわかりやすく対比させるため、内部水位を下に座標移動した。

・ 外部水位も内部水位も0を起点とした方が誤解を招かないと思われる。

? 最終報告書をまとめる時は、内部水位と外部水位のグラフは「規則波」及び「不規則波」を明記した方が良いと思われる。

? 規則波の外部水位と内部水位の位相は合っているか。

・ 外部水位と内部水位共に同時に計測を開始している。従って、内部水位は外部水位より距離的に後になる分、位相が遅れている。

? 実験を行ったときの水深は今回の資料に書いてあるか。

・ 水深は1.50mである。

 

 

 

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