があまり上がらないと思われる。
? 海水流が天井に直接作用する設計は良いとは言えないのではないか。
・ 空気室の空気がクッションになっている。
? 海水だめの設定高さについて、海水だめの設置面の高さか、容積としての高さか教えて欲しい。
・ 容積としての高さ(長さ)である。
? 海水だめの大きさについて、最大で2mとなっているが、小規模な灯台では設置スペースがとれない可能性があるのではないか。
・ 海水だめの直径を大きくするか、容積の高さを高くするか、という問題になる。
? タービンに作用する許容圧力損失を考慮してパイプの直径を小さくすることによりパイプ内の海水流の損失を増やし、海水だめの直径を小さくすることは出来ないか。
・ 現在パイプの直径を 406mmとしているが、318mm で計算すれば、海水だめの直径はもう少し小さくすることが出来る。
? 固定式波力を設置する場所によっては色々制約があるので、具体的に設置するときは高さや大きさの条件を合わせる、というのを明記した方が良い。
? 海水だめに海水が入った場合はどうなるのか。
・ 海水がパイプを通るため、海水だめの海水上昇速度はかなり下がる。従って空気流の速度もかなり下がる。
・ 図-2.1において、パイプの入り口の手前にじゃま板がある。空気の流入には問題ないが、海水の流入はかなり防げると思われる。
? 海水だめはかなりの大きさ、高さになると思われる。そのためこの部分が波にさらわれる心配はないだろうか。
・ 図-3.1に示す様に、海水だめは管制器室の裏側に設置し波が作用しないと考えたが、反対側から波が来る場合は考慮した方がよい。
・ 強度計算をした方が良い。
(4) 資料8-3-3「小型固定式波力発電装置の実海域実験」について、海上保安試験研究センター真嶋専門官から説明が行われ、以下の質疑が交わされた。
? 発電機の最大出力は?
・ 6,000rpmで100W(12V)である。
? 波高が高いとき、発電機の回転が抑えられるため効率が低くなるという可能性はあるか。
・ 瞬間的には80W や100W出ているときもある。但し、高い波が続くと80W〜100Wのあと数秒間数十Wで平衡状態になっている例もあった。
? 海水だめの代わりにダクトを折り曲げて安全対策をとった訳ですね。
・ 模型実験(規則波)では発電装置に海水が入らなかった。
? 排気口と平均水面の関係を教えて欲しい。
・ 図-3に取付概図を示す。利用波高を 0.3〜1mとし、平均水面から排気口までの高さ及び平均水面から空気室下端までの長さを各々1.5mになるようにした。
? 周期6秒のデータは波高が大きいため、発電出力が抑えられたものと思われる。