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考えている。ここでは全国の海岸で外洋に面した所及び湾内においてどの程度のエネルギーが得られるかその分布を出し、もし全体を出すのが困難な場合は、幾つかの事例から他の場所の波エネルギーを推論できる方式を出して欲しい。

? なぎの問題はバッテリーの設計の時、必ず必要となる。

? 波力発電を設置するのに適地かどうかの情報を得るのが今年の目標だと思うので、日本地図上になぎの期間の分布が表せられれば、安定電源を得るための一つのデータになると思う。

? 港湾技術研究所の資料には2時間毎のデータが全部揃っているか。

・ 計測してから3年たつと使えるはずである。印刷物にもなっている。

? 前回の議事内容に「システムが2〜3」となってるが、全体に共通のシステムか、それとも波高や周期が違うところでシステムを変えるという意味か。

・ 今回1グループをやった。例えば、Aグループには幾つかの点が使えるがBグループには別の方式を使うという例も出てくると思う。

(3) 発電出力の計算

1) 空気室効率が0.13だと効率があまり高くないが、ピーク値では幾らか。

・ ピーク値では0.7〜0.8である。

2) 波高の範囲が0.25〜2.5mまで10倍の幅があり、空気室効率、タービン効率、発電機効率が大幅に変わる可能性がある。そのため各波高ごとに効率を求め、出現率を掛け合わせる形で出力を求める処理が必要だ。

・ 正確に出す場合は波の度数分布と波高別のタービン効率等を出す必要があるが、概略値を出すためそれぞれの平均値を使っている。

3) 利用波の幅が狭ければ代表的な波高を用いることができるが、波高が0.25〜2.5mでは、エネルギーは波高の2乗で100倍の違いがある。

・ 2乗平均は単純平均より多少高めに出るので、この計算では多少低めに出る。

4) 低めに出ても良いのか。

・ 安全サイドで考えた。エネルギーが高めに出ていない波高分布の平均値を取り空気室効率も平均値を用いているので、それ程大きな差はない。

5) 頻度分布の表を使い、波高別、周期別に発電量を計算し、出現率を掛けて和を取った値と、平均値を使って計算した値を比較し、どの位の範囲に納まっているかを一回調べた方が良い。

6) 有効率とは何か。

・ 空気室の壁に貝などが付着するための効率で、空気室の最初の幅と付着した時の幅との比率である。

7) 空気室効率は実験値か。

・ 港湾技研の実験値で、奥行波長比やノズル開口比を変えたときの効率を用いた。

8) 開口比を1/281とした理由は。

・ 空気室の大きさと装置の台数によって決まる値である。

9) 空気室効率が低い所を設定しているのは何故か。

・ 設定した負荷を満たす必要発電量を計算し、そこから空気室の大きさと装置台数を求めている。

 

 

 

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