(b) 空気室をとめるボルトに作用する力
空気室は既存の防波堤灯台にケミカルアンカーで取り付ける。
ここで(a) の諸力が同時に空気室に作用したものとして、
(ア) ボルトに作用する剪断力及び引張力を計算し、かつ許容応力以下となるようボルトの径、本数を計算する。
(イ) 次にケミカルアンカーの付着力を考慮し、ボルトの取付ピッチがボルトの長さの倍となるボルトをリストアップする。
以上の計算により取り付けボルトを選定する。
剪断応力、引張応力の計算は次の通りである。
防波堤の90゚ の方向に作用する波力をFw,風荷重をFp、潮流力をFt、地震力をFe、これらの力の合計をFbとする。空気室の自重をW1、海面上昇時海水が海水が空気室天井に作用する力をFu、W1とFu−W1の大きい方の値をFcをとし、空気室に作用するこれらの力の合計をFA,取付ボルトの有効径をd0(mm)、取付ボルトの本数をnとするとき、
FA=√{Fb2+Fc2} (kgf)