50回転とし、12分間完遂できるように負荷を調節した。各3段階の心拍数と仕事量との関係から、各被験者の最大酸素摂取量を推定した4)。
3. 血液検査項目
被験者に朝食をとらずに来室させ、肘前静脈より採血を行い、総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、血糖、ヘモグロビンA1C(HbA1C)、GOT、GPT、尿酸、総蛋白を測定した。測定方法は、従来の方法に従った10)。
4. 統計処理
得られた結果は、すべて平均値と標準偏差で表わした。平均値の有意差検定には対応のないStudentのtテストを用い、その有意水準は危険率5%未満(p<0.05)のものを採用した。
研究結果
本研究の被験者は、過当たり約5日の歩行を実施しており、その歩数は男性で1日平均10716±3475歩、女性で12319±2939歩とやや女性のほうが多かった。本研究の被験者の形態を同年代(70歳)の日本人の平均値14)と比較すると男性では身長が高く、体重がやや重い傾向であったが、女性はほぼ等しかった。また、体脂肪については男女ともこれまで報告されている値10)とほぼ等しかった。
男性および女性の体力測定の結果を表2に示した。脚筋力については男性の方が約4.5kg大きかったが、統計的に有意な差ではなかった。反対に、長座体前屈と閉眼片足立ちの値は男性に比べ