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相対値で50W/?s、活動筋あたりで200W/?sと身体運動の中で最も大きい3〜5,11)。これらの瞬時値は、同じ垂直跳動作での平均パワーの2倍4,9)、数秒間の全力走運動や全力自転車漕ぎ運動の4倍1,15,17,18)に相当する。したがって、垂直跳は身体運動の中で最もダイナミックな運動ということができる。この重直跳を対象に、Ferretti6)は、ヘッドレスト後に発揮パワーが24%減少することを報告しているが、Ferrtti6)は下肢関節個々(つまり下肢伸筋群個々)の変化について調べていないので、動作の調整については言及できない。本研究では、垂直跳動作中の下肢3関節それぞれの発揮トルク・パワー・仕事量を調べたので、二関節 筋や拮抗筋の影響があるにせよ、関節ごと(主働筋ごと)の評価が可能になる。

また、本研究では、身体全体のヘッドレストでありながら、右脚のみ毎日トレーニングを行うという設定にした。これは、等質の筋と考えられる左右の脚筋を対象に、トレーニングの影響とヘッドレストの影響の両方をみようとしたためである。本研究では、トレーニング脚の膝伸展筋力は有意に増加するという結果であったが、これは被検者の身体特性、つまり定常的に運動を行っていない被検者であったため、トレーニング効果が容易に表れたと考えることができよう。また、通常ヘッドレストでは筋力低下が生じるが、今回トレーニ

 

 

 

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