暮しの手帖社:東京、1992.
6) 水間恵美子たち:女子大学生の姿勢と運動の関係について。姿勢研究、7:65-74, 1987.
7) 森下はるみ:舞踊のバイオメカニズム(日本のうごき・西洋のうごき)。バイオメカニズム、5:5-16, 1980.
8) 森下はるみたち:脊柱の屈曲・伸展域の年齢推移−成長および加齢にともなう変化−。体育科学、25:97-110, 1997.
9) 大島正光:姿勢の計測法。姿勢研究、1:65-73, 1981.
10) 岡本勉:筋の働きからみた歩行運動−ニューエクササイズウォーキングの勧め−。体育科学、25:3-10, 1997.
11) 重松三和子、唐津邦利:最近の女子学生体型と体力。第8回姿勢シンポジウムー般演題抄録集:47-48 ,1989.
12) 姿勢研究所:姿勢に関する用語集(2)。姿勢研究、3:37-49, 1983.
13) 鈴木信正たち:立位と臥位における脊柱彎曲の比較ならびに脊柱随意可様性について、姿勢研究、3:23-29, 1983.
14) 鈴木伸治たち:中高年農業従事者の脊柱加齢的変化について−北海道富良野地方における調査報告−。姿勢研究、5:31-37, 1985.
15) 田中聡:なぜ太鼓腹は嫌われるようになったか。河出書房新社:東京、1993.
16) 津山直一:姿勢の是正度と簡易姿勢計の応用。姿勢研究、1:113-121, 1981.
17) Willgoose, C. E.:Evaluation in Health Education and Physical Education. McGraw-Hill, Co:New York, 188-214, 1961.
18) 山口義臣たち:日本人の姿勢−分類とその加齢的変化の検討−。第2回姿勢シンポジウムー般演題抄録集:15-33, 997.
19) 山口義臣:椎間板ヘルニア−腰痛−。姿勢と生活、10:32-37, 1973.
3年間のまとめ
森下 はるみ
著者らは、幼少期から高年期にわたる幅広い年齢群を対象に、同一の動作遂行様式をkinematicな観点から比較し、身体適応がどのように変容するかを横断的に見ようとしてきた。一般に、身体諸機能の多くは、発育期には上昇、青年期から壮年期にピーク、高年期には下降という山型のカーブを描き、体力・運動能力の多くもそれに該当する。このさい、テストの達成度やスコアなど量的指標が同じだとしても、遂行様式には個人差があり、発育期・青壮年期・高年期を比べると、それぞれの年齢群に特有のものがある。青壮年期に比べ、発育期と高年期の達成率の低さには、それぞれ器質的・身体統御的な未熟さや退行のメカニズムが反映している。そこで著者らは、各年齢群の動作遂行様式を記録分析し、そこから、ライフスパンにわたる身体適応のメカニズムを探ろうと試みた。
資料と要旨
以上の目的にかかわる報告と要旨はつぎの通りである。
1. 加齢にともなう体位変換様式の変容;森下・佐藤・陣内、体育科学22:133-144, 1994.
本論は、立位−臥位の体位変換がいかになされるかについて、VTRを分析し、幼児群・青年群・高年群を比較したものである。幼児では頭部・体幹部の姿勢反射的調整、青年では下肢の筋力・パワーの優位がみられ、一方、高齢群では下肢の筋力・パワーの低下を上肢をつくことで補償していること、そのため<立体過程〉でとくに所要時間が増すことを報告した。
2. 手指の操作調整能の年齢推移;森下・野中、体育科学24:発育と加齢の科学、97-108, 1996.
本論は、Visual-Motor controlに関する、はさみ操作・タッピング・書写動作(3種)について、幼児群・青年群・高年群を比較したものである。結果から、幼児群では課題の認知と手指の操作調