なったのではないかと考えられる。
今回の結果では体操前後での前・後屈度に変化がなくても直立・長座姿勢の型が変わることもあり、また、前・後屈度に変化があっても直立・長座姿勢の型が変わらないことも多かった。筋に関わる体操の効果としては、筋そのものの柔軟性の向上や筋の使い方の変化(身体意識の向上)などが考えられるが、前・後屈度が変化することと直立・長座姿勢が変化することとの関係はみいだせなかった。
4. 姿勢矯正の可能性
女性の姿勢は男性よりも老化による変容が大きいといわれているが18)、今回の結果では若年者、中年者、高齢者での姿勢の型にあまり違いはなかった。しかし、このような簡単な体操で体幹の筋を使いつつストレッチングをおこなえば、どの年代においても「よい」ほうへの姿勢変化が特に「意識姿勢」でみられることより、軽体操や意識的な姿勢調整は有効であると考えられる。
宮下5)は12週間のウォーキングの効果として、