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Type-H:両腕ともにほとんど動かされない

Type-I:両腕とも後方で外側に伸ばして振る

Type-J:一方の腕を後方で外側に伸ばし、他方の腕は肘を曲げて振る

Type-K:両腕ともに肘を曲げて振る

 

研究結果と考察

1. 背面からみた幼児の走動作

図5は、背面からとらえた幼児の走動作の典型例を示している。

幼児の走運動パターンはさまざまであるが、共通する特徴13)は腕や脚の動きに身体の長軸まわりの回転運動がみられることである。一般に年少の幼児では、機嫌が良くはしゃぎながら走る時ほど、また、速く走ろうと頑張る時ほど、こうした動きが誇張されるようである。この図に示された事例においても、腕が後方で外側に振られたり、足先が外輪になったり、膝が外転するなど、幼児特有の走動作がとらえられる。これらの動作の年齢にともなう変化について以下で考察する。

 

2. 25m走のタイム、歩長、歩幅

25m走のタイム、歩長、歩幅、歩幅/歩長、歩幅/身長の年齢別平均値は、表2のようであった。25m走のタイムは、1歳児の平均12.43秒から5歳児の平均6.56秒まで、年齢とともに顕著に短縮した。

 

 

 

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