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るラインまでの左右方向の隔たり(図中のa,b,c;足跡が反対側にクロスした場合は負の値)を実長に換算し、平均歩幅=(a+2b+c)/2の式によって算出した。また、歩幅と歩長の比、歩幅と身長の比も算出した。

年少児の走動作では、腕や脚が身体の長軸まわりの回転運動をすることが知られている13)。それらの動きの特徴をとらえるために、背面からみた走動作の?@回復期の足先の動き、?A回復期の膝の動き、?B後方への腕の動きについて動作カテゴリーに依拠して特徴あるパターンに類型化した。全被検者の背面から撮影した画像を観察的に評価し、足先、膝、腕の動きについてそれぞれのタイプに分類し、それらの年齢的な変化をとらえた。3つの動作についての類型は、以下のようであり、それぞれの典型的な動作パターンは、図2、図3、図4に示した。

?@ 回復期の足先の動き(図2参照)

Type-A:両方の足がともに外輪(Toeing-out)になる

Type-B:一方の足が外輪になり、他方はまっすぐに運ぶ

Type-C:両方の足をともにまっすぐに運ぶ

?A 回復期の膝の動き(図3参照)

Type-D:両方の膝が内転(Adduction)する

Type-E:両方の膝が外転(Abduction)する

Type-F:一方の膝が外転し、他方はまっすぐに運ぶ

Type-G:両方の膝をともにまっすぐに運ぶ

?B 後方への腕の動き(図4参照)

 

 

 

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